講演者
畑中 健志 助教(東京工業大学大学院 機械制御システム専攻)
講演日時
2012年5月2日(水) 14:45~16:15
講演場所
創想館2階 セミナールーム3 (14-203)
講演概要
     諸般の事情により,本年はほぼ全てのシステム制御分野研究者にとって,これまで体験したことのない特別な年となった.総力を挙げて取り組むべき課題は,「最適性・ロバスト性を担保する分散協調型エネルギー管理システムの構築」一点である.しかし,そこには社会の変革を含む克服すべき現実の課題が山積している.本講演の主題は,このようなスケールの大きな課題に相対したとき,我々がとるべき姿勢を主観満載で考えてみることである.
     そこで本講演ではまず,先行する海外の研究者の動向を俯瞰し,そこから考えるヒントを抽出する.特に,UC Berkeley, Caltech, Colorado 大学という関連分野を主導してきた3研究グループの動向を紹介し,モデリング・問題設定の重要性について議論する.
     次に,上で得たヒントをもとに,我々のグループが取り組みを開始した課題について紹介する.ここでは,特に再生可能エネルギーの統合による出力平滑化なる現実の課題を取り上げ,周波数ごとに3つの異なる問題設定を提案したのち,試作として作成したシミュレーション結果を提示する.最後に,我々が有望と目しているシーズを列挙し,今後の展望を述べる.
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