さて今回は足立研のワークステーションがいか程の性能なのか、私個人のPCと比較して検証してみたいと思います。

少々、内容がマニアックな恐れがあります:mrgreen:

かといって、そんなPC雑誌みたいなガチガチのレビューが書けるわけでもありませんから、簡単なベンチマークテストをして大雑把な比較をするだけですが・・・(そんなにPCマニアではないんで)

比較する各マシンのスペックは以下の通りです。
≪主なマシン仕様≫
【高橋PC】
3年前に私が自作したPC、まだまだ現役。実力は中の上?
掛かった費用はだいたい18万ぐらい。
OS:XP Pro
CPU:Intel Pentium4 2.4GHz (Northwoodコア,HTなし)
メモリ:1GB(PC2100)
マザーボード:Intel 845PE
ハードディスク:SATA 250GB×2(RAID0)
グラフィックカード:ATI RADEON9600XT(128MB)

【足立研WS】
日本HPのカスタムワークステーション。実力は特上の下?
値引きのおかげで50万台で買えました。
OS:XP Pro x64 Edition
CPU:AMD Opteron(TM) 285 / 2.6GHz (デュアルコア, 1GHz HT)
メモリ:2GB(PC3200)
マザーボード:NVIDIA nForce Professional
ハードディスク:SATA 200GB
グラフィックカード:nVIDIA QuadroFX4500(512MB)

≪ベンチマークの種類≫
3Dグラフィック性能のテストにはFFXIbench・3Dmark03・3Dmark05・3Dmark06を、総合性能のテストにはHDBenchを用いて計測しました。
HDBenchの各テスト項目の内容は以下のようになっています。
All:総合
Ingegar:整数演算
Float:浮動小数演算
MemoryR:メモリー読み込み
MemoryW:メモリー書き込み
MemoryRW:メモリー読み込み
DirectDraw:DirectXに含まれるAPIの一つ
Rectangle:矩形の描画
Text:テキストの描画
Ellipse:楕円の描画
Bitblt:グラフィックデバイス間のイメージの転送
Read:ハードディスク読み込み
Write:ハードディスク書き込み
RRead:ハードディスク再読み込み
RWrite:ハードディスク再書き込み

≪ベンチマークの結果≫
【高橋PC】
FFXIbench High 2431
3Dmark03 3727
3Dmark05 1413
3Dmark06 390(188,N/A,405)
HDBench
ALL   Integer  Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
49225  57888 90134   101385    43660    88242       82

Rectangle Text Ellipse  BitBlt   Read   Write   RRead  RWrite
63400   6161 8640   968  85049   71960   23400   29915

【足立研WS】
FFXIbench High 7562
3Dmark03 15962
3Dmark05 7906
3Dmark06 4422(1758,1717,1970)HDBench
ALL   Integer    Float MemoryR  MemoryW MemoryRW DirectDraw
91470  226503 319889   238745    130150    250367       59

Rectangle   Text Ellipse  BitBlt  Read   Write   RRead  RWrite
144400   65000 30280   4074  61207   57463   7709   28240

≪比較≫
まず最初に行ったのはFFXIbench、ある有名オンラインゲームのベンチマークソフトですが、「高橋PC」(以下、PC)に比べて「足立研WS」(以下、WS)の方が軽く3倍以上のスコアを出しています。グラフィックカードの性能差が如実に出ているように見えますが、実際にはそうでもありません。かたや1枚2万円以下の普及品、もう一方は1枚20万超のハイエンド製品で、実際の値段には10倍以上の開きがありますので。このテストの結果を見る限りだと、WSの方がコストパフォーマンスは悪そうです。ただ、これはテストの性質によるもので、FFXIbenchはマシンがFFXIを十分にプレイ出来る環境であるかどうかをテストする為のソフトであり、それほどシビアな条件でテストを行わない為です。結局、WSはゲーム用PCとしてはオーバースペックと言えるでしょう。WSに積んでいるQuadroFXは元々CADやDCCなどの業務用ですので、当然といえば当然ですが。

次に行った3Dmarkでは、グラフィックカードの性能差がそのままスコアに出ていました。3Dmark03、3Dmark05では4~5倍以上の性能差がついていて、特に3Dmark06ではPCの方が散々なスコアとなっているのが分かります(グラフィックカードが古いために実装していない機能のテスト項目があった為です。3DMarkでは、バージョンが変わるごとに新しく規格化された描画機能についてテスト項目が追加されています)。

最後に、総合ベンチマークとしてHDBenchを使いました(このテストに3D描画機能は含まれていません)。WSがPCを総合スコアで大きく上回っているのが分かります。とくに整数演算と浮動小数演算では、WSがPCの4倍・3倍となっており、CPUやバス帯域の差が顕著に現れています。WSの方はHT付きデュアルコアですので、マルチタスクの処理ではこの差がより大きく広がるかと思われます(MATLABのシミュレーションなどで威力を発揮してくれそうです)。一部PCの方がWSより勝ってる項目がありますが、DirectDrawは現在では仕様的に省略されている機能なので意味が無いですし、ハードディスク関連の項目はRAID0という反則技を使っているPCの方が勝って当たり前です。

以上、概ね妥当な結果が出たと言えます。

≪WSを使っていて感じたこと≫
初めてデュアルコアのCPUを使ったんですが、たとえばファイルの圧縮・解凍やCGのレンダリングなど重い作業をやっていても占有されるのは片方のプロセッサだけなので、並行しながら別の作業をスムーズに行えたのが印象的でした(逆にいえば、マルチコア対応でない通常の作業では性能を100%発揮し切れてない、ということですが・・・)。あと、今回入れてみたOSの”XP Pro x64″ですが・・・思いのほか不便でしたよ。対応してないアプリが幾つかあったりするのですが(想定内)、特にプリンタやディスプレイなどの周辺機器のドライバ・ツールでは現状、対応してないのが殆どのようです(想定外)。肝心のMicrosoftでさえ、InteliMouse(マウスの管理ツール)の64bit版を提供してないことを知ったときには閉口しました:neutral:今回はMATLABが64bitに対応したのを知ってx64にしてみたんですが、時期尚早だった感が・・・まぁ、ワークステーションとして使う分には不便は無いんで割り切ることにしましょう。結論としては、次のOS”Windows Vista”が普及するまで、一般人は64bitOSには手を出さない方が賢明ということがよ~く分かりました 😀

P.S.
Intelの次世代CPUであるCore 2 Duoにワクワクしております。


足立研では、PCヲタクな人材(学生)を少し(毎年1人ぐらいのペースで)募集しております。

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