IFAC(国際自動制御連盟)のシンポジウムの中でも最も歴史のあるものの一つであるシステム同定に関する国際会議 SYSID2009 が7月6日~8日の日程でフランスのサンマロで開かれました。
 この会議は3年に1回開かれ,システム同定に関する最新の情報を得ることができます。足立研で興味をもって研究しているテーマについての発表も多く,非常に勉強になりました。
 足立研からは,大明さん(東芝 研究開発センターからの在職ドクター)が,“Decoupling identification for serial two-link robot arm with elastic joints” という題目の口頭発表を行い,そのセッションの co-chair person も務めました。

ケンブリッジ大学の Prof Jan Maciejowski も相変わらず元気いっぱいでした。

 初日のプレナリー講演は,Prof Brett Niness (University of Newcastle, Australia)による “Some system identification challenges and approaches” という題目の講演でした。足立研究室で興味をもって取り組んでいる研究テーマについてとても参考になる発表でした。

 なお,会期中にIFAC TC1.1 の会議が開かれ,次回は3年後の2012年7月に,ベルギーのブリュッセル中央駅のすぐそばにできる会議場で開催される予定であることが報告されました(正式には8月に決まります)。今回は,日本からの参加者が10数名と非常に少なかったのですが,次回は多数の日本人研究者に参加していただけると嬉しいです。

 会議が開かれたフランスのサンマロ(Saint Malo)は17世紀には海賊の拠点となり,フランス最大の港として栄えたそうです。映画「パイレーツオブカリビアン」の第1話のラストシーンのようなところでした。

日没は夜の10時過ぎでした。夜は涼しく,気温は10~15度くらいまで冷えました。日中は25度を超えていたと思います。