物理情報工学科ではいまの2年生からカリキュラムが一部変更され,2年生秋学期必修科目として「物理情報数学C」が新設され,今日から講義が始まりました。
 この科目では,信号(関数)とシステム,フーリエ解析,ラプラス変換,z変換などを学びます。当学科では必修科目の2クラス制を順次導入していますが,この科目は新設されたばかりなので,今年度は1クラス(受講生は125名くらい)で開講されます。
 教科書として,
・ 足立修一:信号とダイナミカルシステム,コロナ社 (1999)
を用います。足立研HPの 【講義】 のところに講義ページも開設しました。
 125名相手の授業は大変ですが,足立研M1学生2名が TA(Teaching Assistant) として演習などを手伝ってくれるので心強いです。

 慶大 物理情報工学科では来年度からクオーター制(4学期制,欧米では一般的に行われているシステム)も導入し,教育改革に取り組んでいます。以前所属していた宇都宮大学電気電子工学科では10年くらい前から,必修科目の複数クラス制とクオーター制を導入していたのですが,私が慶大に異動した後は,それらのシステムは廃止されてしまったそうです。ちょっと残念です。
———————————————————————————
【授業の計画】
Part 1 導入
  1. 信号(関数)とシステム
  2. 線形時不変システム
Part 2 フーリエ解析
  3. 直交関数系
  4. フーリエ級数展開
  5. 複素フーリエ級数展開
  6. フーリエ変換と逆変換
  7. フーリエ変換の性質
  8. 中間試験(理解度の確認)
Part 3 ラプラス変換 
9. ラプラス変換と逆変換
10. ラプラス変換の性質
11. ラプラス変換の応用
Part 4 z 変換
12. 離散時間信号とシステム
13. z 変換と逆変換
14. z 変換の性質
15. 理解度の確認
———————————————————————————

コメント

  • はじめまして

    リタイアして7年ほどになります。

    リタイアしてからは車旅や山小屋作りなどをして楽しんでいますが、家にいるときの趣味が少ないのが悩みでした(囲碁くらいか^^)。

    そんな折に、youtubeで見られる大学の授業を発見しました。

    卒業以来すっかり忘れていた教養部時代(工学部)の数学がとても懐かしく思われ、100円ショップでノートを買ってきて、講義を聴きながらノートを取ったり、問題を解いたりしています。

    Youtubeは途中で止めたり、よく聞きたいところは繰り返し再生したりで、とてもいいです。

    学生時代にこんな道具(PCとyoutube)があったら・・・もっとよく理解できたなあと思っています。

    当時はひっ算しか方法が無く、・・演習問題など・・計算間違えなどすると、答えに到達するのに大幅に時間がかかりました。

    これからも、数学勉強をリタイア後の愉しみの一つに加えていきたいと思います。

    2013年03月24日 2:21 PM | 古田 公人 通称 道楽人