10月19日(水)に矢上キャンパスで行われた Science MATLAB 2011 の模様について、B4の余が報告いたします。

Science MATLAB 2011はMATLABおよびその応用研究に関するワークショップで、Welcome Lunchをはさんだ午前と午後のセッションによって構成されています。

午前のセッションでは、MATLABの開発者であり、MathWorks社の創始者兼会長であるCleve Moler博士を招き、”The Evolution of MATLAB”と題した招待講演が行われました。

講演の前半では、MATLABの起源から、25年にわたる歴史を経て今日に至ったMATLABの発展の過程や、かの有名なロゴマークの由来など、ユーモアをはさんだ興味深い内容となりました。MATLABのロゴマークは、偏微分方程式の解を膜の振動のシミュレーションで描いたもので、いくつものバージョンを経て今日のロゴに至ったようです。また後半では、MATLABを用いた並列処理を、数独パズルを例に計算時間の短縮を実演されました。質疑応答では、インターネットを介してスマートフォンなどでMATLABを利用できる可能性など、MATLABの今後の展望についてお話をされました。

午後のセッションでは、慶應義塾大学所属の先生方が、それぞれの研究分野とMATLABの関連性などについて講演されました。生命情報学科の牛場先生や管理工学科の武田先生、システムデザイン・マネジメント研究科の西村先生など、過去に足立研セミナーでお話をされた多くの先生方もご講演を行いました。

Welcome Lunchでは、Cleve Moler博士にご挨拶し、足立研メンバーと一緒に記念撮影をして下さいました。

MATLABの開発者にお会いし、ご講演を拝聴できたことは大変貴重な経験となりました。これからの研究において必要不可欠なツールであるMATLABの歴史や、その今後の展望について知ることができ、とても有意義なワークショップであったと思います。