品川インターシティA棟27階にある京都大学東京オフィスで開かれた SICE 制御理論部会最先端ワークショップ「システム科学とグリーンイノベーション」 に参加しました。

講師は,木村英紀先生(理化学研究所),内田健康先生(早稲田大学),飯野 穣氏(東芝)でした。グリーンイノベーションという最先端の話題と制御の関係について3先生に講演していただきました。

 特に,木村先生の講演の中で,

  • 新しい技術を実装するには社会を変えなければならない。
  • 社会の問題を政治や経済の問題であると切り捨てることはよくない。
  • が印象的でした。

    たまたま前日の日曜日の夜にNHK Eテレで見た 「白熱教室:社会的意思決定はどう下すのか?」 (阪大 小林傳司教授)と関連していて興味深く聴講しました。

    理科系と文科系の文理融合や,技術と社会の融合は重要なテーマなのですが,ケンブリッジ大学のコレッジのように文科系の先生/学生と理科系の先生/学生が交流して議論する場をもっている英国と違って,我が国では非常に難しい課題です。

    その晩は,9月に発行された 計測と制御 Vol.50, No.8/9, 2011 「計測自動制御学会50年史」 を企画・編集した計測自動制御学会技術史委員会(示村悦二郎委員長)の最終委員会が東京ドームの隣の後楽園で開かれました。