東京大学が提言してる「秋入学」についていろいろ議論されている。

いまの日本の大学の状況や世界の中で(あるいはアジアの中で)日本の位置を考えたとき,いろいろな新しいことに挑戦しなければならないが,大学が変わっていくことも最重要課題の一つだろう。秋入学に私は大賛成だ。日本の大学の頂点である東大から始めるところがよい。

なお,慶應義塾ではすでに一部で9月入学を始めており,足立研究室にも数年に1人くらいの頻度で海外留学を経験した学生が9月に大学院に入学している。

新しいことを始めるときには賛否両論が出るのが当然だが,GO と決めたら全員で協力して進めていかなければならない。残念ながら我が国の国立大学はそれが最もやりにくい組織の一つかもしれない。

大学の改革なので学生のためにということはもちろんだが,それ以上に日本の将来のためにという論点に立たないと今回の大学改革は成功しないだろう。

課題の一つは,春の入試で入学が決まってから秋に入学するまでの 「ギャップターム(gap term)」 の使い方だろう。これは英国で行われている gap year から作った言葉 (学期を term で表現することがいかにもイギリス英語だ) なのだろう。

Gap year を Google で検索したら10年近く前に英国で書いた私の雑文が3番目にヒットした。