SICE 制御部門大会終了後の 3月16日(金)16:00~17:30に奈良県文化会館2階小ホールで IEEE Kansai Section CSS Chapter 設立記念行事 が行われました。

私は,「システム制御工学における 「モデル」 の役割」 という題目のチュートリアル講演を約1時間行いました。部門大会終了後にもかかわらず,約80名の方が私のつたない講演を聞いてくださいました。たいへんありがとうございました。

講演の中でフィードバック制御を説明するとき, 「信号を無限回戻すことがフィードバックであり,これは PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルで言えば,無限回反省する(Check する)ことを意味します。有限回の反省(すなわち,適度な反省)であれば不安定になることはないのですが,反省しすぎるとかえって不安定になってしまうかもしれません。」 という説明をしました。このことは日常生活にも通じることがあるかもしれない(具体的には,反省ばかりしていると鬱になってしまう),と浅井准教授(阪大)に指摘され,なるほどその通りだと思いました。

今回のようなきちんとした席での発表は久しぶりだったので非常に緊張しましたが,講演するたびに新しいことを皆さんに教えていただき,大変ありがたく思います。

その晩は以前から泊まってみたかった奈良ホテルに滞在しました。関西の迎賓館と呼ばれる奈良ホテルは,日光金谷ホテルと同じように伝統を感じさせる立派なホテルでした。