2012年度足立研夏合宿係のM1 西田が9月4日(火)~6日(木)に行われた合宿について報告いたします。

足立研では毎年9月に合宿を行っており、今年度は昨年度と同様に「ラフォーレ倶楽部 ホテル中軽井沢」で行いました。避暑地として有名な軽井沢ですが、確かに東京の蒸し暑さを忘れさせるような気候でした。合宿では、学生による研究発表や先生方による特別講演、レクリエーションなどを行いました。その詳細について報告いたします。

合宿の初日は、B4の発表から始まりました。これは来週末に行われる学科内研究発表会の練習となっており、本合宿のメインイベントとも言えます。足立研では普段の研究報告会をプレゼン形式で行うことはないので、B4にとって初めてのプレゼンとなりました。緊張している様子も見られたものの、各自が自分の研究をいかにして伝えようかと考えたことが分かる発表でした。例年、合宿から発表会当日まで日数が短いのですが今年はまだ一週間以上あるので、合宿を経てどのように工夫が施されるのか本番が楽しみです。

つづいて大阪大学の大須賀公一教授に特別講演をしていただきました。制御工学は数式を用いることの多い学問ですが、数式を用いた内容ではなく哲学的なお話を伺うことができました。「理解」や「知識」という普段何気なく用いる言葉の定義も聞かれるとぱっと答えられないことなどに気付かされました。

その後の夕食では昨年と同様に高級感溢れるコース料理をいただきました。「昨年の合宿の印象は?」と聞かれたら「豪華な食事」と答えても差し支えがないと思われるほどでしたが、今年も非常に美味しい食事をいたがくことができ、軽井沢までの移動やゼミの疲れを癒すことができました。

夕食後には京都大学の杉江俊治教授に特別講演をしていただきました。理論をどのように事例に用いるか、簡単に使うことができる理論、について説明がなされとても興味深いものでした。その後は懇親会を行いましたが、今年の合宿から参加したM1の高村君をはじめ、皆で親睦を深めました。カラオケ設備も設置されており、足立研の歌唱力の高さも改めて実感することとなりました。

二日目は京都大学の丸田一郎助教、慶応大学の小野雅裕助教の特別講演から始まりました。難しい研究内容を分かりやすく伝えていただき、またプレゼンの仕方・見せ方などもとても参考となるご講演でした。その後は昼食、夕食を挟んでD2、M1、M2の計11名の発表を行いました。例年とは異なり、レクリエーションを挟まずゼミを午前から午後まで行うという日程にはなりましたが、一人一人テーマが与えられる足立研でどのような研究が行われているかを一日で把握することができたのは良かったのではないかと思います。また、新メンバーの高村君にも自己紹介と留学の話をしていただき、交流を深めることができたのではないかと思います。

全員の発表が終わったのちには足立先生のご講演があり、足立研にいる意味や研究というものについてなど改めて深く考えさせられました。夜には前日に引き続き懇親会を行いましたが、全員ゼミが終わったあとの飲み会だったため、晴れやかな顔が多く見られました。

三日目は午前中にハイキングを行いました。「千ヶ滝せせらぎの道」を歩き、滝を観に行きました。午後から雨の予報だったので天候が心配だったのですが、前日も含め晴れ続きだったので、青空の下、とても快適なハイキングを行うことができました。最後に急な階段があり、登り始めるときは運動不足の体には厳しいかと思われましたが、登り切って滝を見ることができたときには疲れも忘れるほど美しい景色でした。大きなカエルや脚の長い蜘蛛など自然を感じさせるような生物にもたくさん出会いました。

このような大人数での合宿の幹事は初めてだったので至らない点も多かったと思いますが、メンバー皆さんのご協力があって楽しく有意義な3日間となったのではないか思います。