廣田幸嗣氏からエッセイ [9] を送っていただきました。

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1977 年の通信技術世界会議で、当時 NEC 会長の小林宏治博士は、“… communications, computer and television will be, and should be, integrated…” と述べ、コンピュータと通信機器の融合を意味する、C&C (Computer and Communications) という新概念を提唱した。現在のクラウドコンピューティングやタブレット端末の出現を予言したわけであり、会議参加者に非常に大きな感銘と衝撃を与えた。

いまや彼の予言したとおりに C&C の時代になり,スマートフォンなどが普及し,周知のように戦場は車載情報システムへと広がりつつある。

毎年1月に Las Vegas 市で開催される世界最大の国際民需エレクトロニクス展示会 International Consumer Electronics Show (CES) は,同市で開催されるコンベンションの中でも最大の規模を誇る一大イベントである。家電製品だけでなく自動車エレクトロニクス機器も一同に揃うので,業界関係者も動向を注目している。

最近の CES では,クラウドのアプリを使った新世代の車載情報機器が紹介されている。今年は,Delphi 社から自動車の故障診断をクラウドで行う小型情報機器が展示された。1996 年モデル以降の GM 車の所有者は,Vehicle Diagnostics と呼ばれる機器を OBD-Ⅱ 端子に接続すれば,Verizon の無線通信を介してクラウドで故障個所を発見できる。診断以外にも速度違反やエンジンの回転上げ過ぎに対する警告,トリップログなどのサービスも提供できるという。

そこで敢えて次世代の Buzzword を提起すれば,クルマの C&C “Car & Cloud” である。つまり,ナビからスマホへの世代交代でなく,端末からクラウドコンピューティングへのシフトである。いまのスマホをどう生かすかという端末志向の近視眼でなく,その先にある Cloud と Car をつなぐ次世代システムの構想力が問われる。

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