OSU Stadium宇都宮大学足立研 OB の佐野 久さん(Honda R&D Americas)からオハイオ通信 [7] が届きました。

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2015年1月12日にテキサス州アーリントンの AT&T スタジアムで,全米大学フットボール(National College Football)の王座決定戦(Playoff)が行われ,地元オハイオ州立大学(Ohio State University:以下OSU)がオレゴン大学(University of Oregon)に 42-20 で快勝,優勝を決めた。

私もテレビで応援した。うれしい限りである。

翌日は地元コロンバス市民のファンはもちろん,社内の US スタッフの中にも OSU 出身者を中心に熱烈なファンがいて大喜びである。いつもは TV のローカル放送でしか流れない OSU フットボールのニュースが,優勝したことにより朝の全国放送ニュース番組のトップで流れ,新聞の一面にも OSU優勝のニュースが登場した。今年は1月から2月並みの氷点下 10~20℃ という厳しい寒さが続いていたため,これは元気の出るニュースであった。

今回の7回目に当たるオハイオ通信では改めて OSU を中心に地元オハイオ州コロンバスを紹介しよう。

オハイオ通信[1] の中で地元コロンバスと OSU を紹介しているが,短い説明であったので,今回はこれを補いたい。

■ オハイオ州コロンバスと栃木県宇都宮市との共通性

不思議なことに,私が長年住んできた栃木県宇都宮市と現在住んでいるオハイオ州コロンバスには共通性がある。

1.州木,県木 が同じ栃の木
オハイオ州の州木は Buckeye(バッカイと発音: 栃の木),栃木県の県木はもちろん栃の木で,同じ木なのである。

2.州都,県庁所在地でありどちらも地域の要の都市
どちらの都市も東京やニューヨークと比べれば小さく,都市部を離れるとすぐに宇都宮であれば田園風景,コロンバスであればコーン畑・大豆畑が広がっている。しかし,町の中心部に行けば流行物を含め必要なものは何でも手に入る。私はこのような都市部と田舎が両方楽しめる地方都市が好きである。

3.ホンダの四輪研究所が近郊に所在
どちらの都市もホンダの四輪研究所が近郊にある。ホンダが地元大学との付き合いを大切にしているおかげで,私が四輪 R&D センターに勤務しているときに宇都宮大学で足立先生に出会うことができた。いまは Honda R&D Americas で OSU との共同研究を促進している立場から,複数の OSU の先生方と顔見知りになることができた。この縁で,昨年オハイオ通信[5] で書いたように,OSU で講演の機会もいただいた。したがって,現在私にとって OSU はとても身近な存在である。

■ コロンバス市民と OSU との関わり

コロンバス市民には OSU のスポーツファンが非常に多い。しかもファン層はこどもから大人まで男女問わず非常に幅広いことに驚く。OSU のスポーツチームは州木にちなんで Buckeyes(バッカイズ)と呼ばれている。中でも歴史があるフットボールは全米の中でも強いチームであることから,市民にはフットボールファンが多い。またバスケットボールも強い。OSU の大学キャンパス内にはフットボールスタジアムがあり,10万人収容できる(写真参照,大きすぎて全部写らない)。

残念ながら大リーグの野球チームがコロンバスには存在しないので,大リーグチームがあるアメリカの都市と比べて日本におけるコロンバスの知名度は低い。さて,なぜコロンバス市民にファンが多いと気付いたのか。それは簡単である。多くの人たちが,OSU ロゴが入った大学カラーである赤い色の T シャツ,トレーナー,ジャンパーなどを着ているからである。家族全員で着ている人たちも見かける。初めてコロンバスに来たとき,なぜ多くの人が赤い色の服を着ているのかわからなかった。

しかし,今は理解できる。赤い服を着ていることはバッカイファンを表している。ホームで OSU のフットボールの試合があるとき,10万人収容できるスタジアムはいつも満席になる。日本で例えるならば,大学スポーツではないが,野球の広島東洋カープと広島市民との関係がこれに似ているかもしれない。チームカラーが双方ともに赤である点も共通している。

■ OSUグッズ

OSU は大学関連グッズの商品販売も幅広く手がけている。コロンバス市内の大きなショッピングモールには必ず「The Buckeye Room」という OSUグッズ専門店があるし,スポーツショップやスーパーの一角にも必ず OSU コーナーが設けられている。これだけ規模が大きく,T シャツ1つとっても販売価格は OSU ロゴ無しのものと比べれば高く設定されていることから,売り上げは OSU の運営資金にかなり貢献していると思われる。慶応や早稲田にも大学グッズがあったが,販売していたのは大学生協だけであったと記憶している(注)。

(注)早稲田大学のことはわかりませんが,慶大では日吉駅前の協生館に慶應グッズを扱っている店が入っています(足立)。

OSU の大学カラーは赤と前述したが,正確には Scarlet & Gray である。Scarlet は緋色と訳すが赤と言った方がわかりやすい。T シャツをはじめとした衣類は赤とグレーベースで作られている。グレーと比べて赤は目立つことと,赤を基調にしたシャツが多いことから,OSU グッズを身に付けている人はその赤い色によって容易に認識できる。週末に The Buckeye Shop に立ち寄ってみた(写真参照)。すると早速優勝記念のグッズが衣類からマグカップまでずらりと並んでいた。まだ1週間経っていないのにもう準備されている。多くのファンが購入していた。私もパーカーを購入。私の前にレジで並んでいた初老の女性は多くのシャツを購入していた。きっと家族全員で着るのであろう。

■ 慶早戦との類似性

アメリカンフットボールにおける OSU のライバルはミシガン大学(University of Michigan)である。毎年ミシガン大学との対戦時は事前からとても盛り上がる。この光景は野球の慶早戦(足立研は慶大のホームページなので早慶戦ではなく慶早戦とした)に似ている。お互いライバル視しているが,実は認め合っている,そういう間柄である。社内にミシガン大学出身者もいて,OSU 出身者と仕事の合間に,この話題で盛り上がる。お互い火花を散らしあうのだが,もちろん仕事には影響しない。

以下は参考である。

OSUのホームページ:www.osu.edu
OSUバッカイのホームページ:www.ohiostatebuckeyes.com

Championship Goods

The Buckeye Room

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