宇都宮大学足立研 OB の佐野 久さん(Senior Chief Engineer of Honda R&D Americas)からオハイオ通信 [13] が届きました。

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来月の帰任に伴い,オハイオ通信は今回が最終回である。

12回分のオハイオ通信を読み返すと,約9年に渡る駐在中の良い記録になっていることがわかった。「一年に一度で良いから」と,筆無精の筆者に寄稿を促して下さった足立先生に改めて感謝している。

最終回は,Dayton にある National Museum of US Air Force(国立アメリカ空軍博物館)を紹介しよう。
Ohio 州の Dayton にあり,Columbus からはクルマで約1時間15分で行ける。赴任した 2009 年に行ったことがあったが,2016 年に新たにオープンした新しい展示場には行ってなかった。今回はこの展示場を見ることが目的である。

図1に博物館付近の Google マップを示す。Dayton の空軍基地から見ると,博物館は南西の隣に併設されている。非常に広大な敷地の中に,4つの展示場の建物があることがわかる。図2に博物館の入り口を示す。とにかく広く平坦である。うれしいことに入場は無料である。出口にはチップの箱があって,感謝の気持ちでチップを入れて帰ればよい。

博物館は4つの建物から構成される。

 Building 1: Early Years and World War II
 Building 2: Korean War and Vietnam War
 Building 3: Cold War
 Building 4: Space, Research & Development, Global Reach and Presidential (2016年新設)

Building 1, 2, 3 は以前見学したので,今回は Building 1 に展示されている零戦(図3)に挨拶してから Building 4 に直行した。

以下に写真を添付する。
図4は Research & Development の入り口にある大きなポスター,図5は Building 4 の展示風景,図6は supersonic vertical takeoff and landing (VTOL) fighter-bomber(音速垂直離着陸攻撃機),図7は NASA とアメリカ空軍が俊敏性(Agility)の共同研究を行った無人攻撃機,図8は NASA のスペースシャトルの宇宙飛行士を訓練するシミュレータを背景にした筆者,である。

実は,Building 4 で一番楽しかったのは,NASA Space Shuttle VR (Virtual Reality)であった(図9)。LA にあるUniversal Studio や Disneyland のアトラクションと同様,VR と椅子が三次元に動くシミュレータを使っている。待合レーンに並んで $10 払わねばならないが,$10 に十分値する価値であった。

われわれは,ISS (International Space Satellite)の宇宙飛行士となって,ISSの機器の一部に異常が発生,EVA(Extravehicular Activity:船外活動)をしてこれを修理する,という想定である。Space Shuttle に乗って,ISS に近づく。宇宙に行くと,地球はあのように見えるのか,と妙に感動。そして ISS にドッキング。

次は船外活動だ。ISS にドッキングしている NASAのSpace Shuttle は,船外から見るとこのように見えるんだ,などと今まで見たことがない景色に,また感動してしまった。また,船外活動をしているさなか,宇宙のちりが体めがけて飛んでくるから思わず頭を動かしてよけてしまう。そして,最後は修理がうまくいき,Mission accomplished とハッピーエンドであった。VR とシミュレータの効能である。

終わりに,大統領専用機(図10)と機内の大統領執務室を示す(図11)。

足立研の学生の皆さんで,航空宇宙に興味がある方は,学会発表などでアメリカ出張の機会があれば,一度立ち寄る価値がある博物館です。以下のホームページにアクセスすれば展示物の概要を知ることができます。

http://www.nationalmuseum.af.mil/

オハイオ通信,以上で終わりです。

長年に渡り足立研ブログへの掲載,ありがとうございました。

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