ストックホルム(スウェーデン)で開かれたIFAC SYSID2018 に参加しました。

この国際会議は IFAC(国際自動制御連合)の「システム同定」に関する会議で,3年に1回開かれています。今回はストックホルムのスウェーデン王立工科大学(KTH)で開催されました。

足立研からはつぎの2件の論文を板本君(足立研M2)と川口君(東工大ポスドク)が発表しました。

  • Toshiaki Higo, Takahiro Kawaguchi, Masaki Itamoto, and Shuichi Adachi : Recursive Identification of Fractional Time-Delay Systems Using Discrete-Time Model
  • Takahiro Kawaguchi, Ichiro Maruta, Kensuke Osamura, and Shuichi Adachi: Difference-Based Identification Method for Systems with Rate-Independent Hysteresis and Its Application to Rechargeable Battery

また,足立研OBの大明さん(東芝)と丸田さん(京大)も発表しました。

  • Junji Oaki: Physical Parameter Estimation for Feedforward and Feedback Control of a Robot Arm with Elastic Joints
  • Ichiro Maruta and Toshiharu Sugie: Stabilized Prediction Error Method for Closed-Loop Identification of Unstable Systems

2日目の昼休みに IFAC TC1.1(Modelling, Identification and Signal Processing) の委員会が開かれ,今回の参加者は261名,投稿論文数は223件でそのうち184件が採択されたことが報告されました。今回の論文採択率は83%でした。350名近くの参加者があった2012年のブリュッセル(ベルギー),2009年のサンマロ(フランス),2003年のロッテルダム(オランダ)と比べて参加者が減っていることへの対策が議題でした。さらに,3年後の次回の開催地が決まっていないことも心配です。

さて,今年3月慶大大学院で博士号を取得した橋本和宗君が現在,KTHでポスドクをしています。ストックホルム滞在中には,橋本君に大変お世話になりました。ありがとうございました。

また,私の高校時代の同級生の星野さんもストックホルムで働いており,久しぶりに,しかも日本ではないところで再会できたこともうれしいことでした。星野さんには足立研学生もたいへんお世話になり,ありがとうございました。

SYSID2018には,足立研関係者が5名参加し,同時期にストックホルムに開催された機械学習の国際会議 ICML には金井君(D1)が参加し,そして現地KTHには橋本君がいて,全部で7名の足立研関係者がストックホルムに集結しました。

いろいろな出会いがあった,実り多いストックホルム出張でした。


【ストックホルム備忘録】

・ cashless:カードが主体であり,cash はほとんど使わない。店によっては,cashが使えないところもある。ストックホルムに旅行するときには,ほとんど両替する必要はないだろう。

・ セブン・イレブン:街中にたくさんある。5年前に訪れたときと光景が違っていた。

・ トイレ事情:男性用も個室になっているところが多い。場所によっては,個室トイレだけなので,男女の区別がないところもある。

・ 自転車専用道路:歩道に並行して完備している。そこを歩いていると,自転車を運転している人に怒られる。

・ VAT:スウェーデンの VAT(Value Added Tax:付加価値税)は 25% なので旅行者には厳しい。しかし,食品や宿泊は 12%,新聞や運賃は 6% の軽減税率が適用されている。

・ ストックホルム・アーランド国際空港とストックホルム中央駅の間には,アーランダ・エクスプレスが日中は15分間隔で結んでいて,所領時間は20分,料金は往復 540 SEK(約7,000円)で便利。スウェーデン中央駅の周りのホテルを利用すると,観光地も近く,非常に便利。

・ スウェーデンをはじめとして,ほとんどのヨーロッパ諸国は北朝鮮と国交を結んでいる。