成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)」(文部科学省)という事業があります。

この中に,社会人向けプログラム「地域産業の競争力強化を図る人工知能とロボット技術を駆使したIoT 技術の社会実装を推進する実践的人材育成コースの開発・実施(愛称:enPiT-everi)」(代表校:北九州市立大学,2017~2021)があります。

enPiT-everi にはビデオオンデマンド(VoD)授業があり,「システム制御工学」の担当を頼まれました。そのビデオ撮影をするために,北九州市立大学ひびきのキャンパスに出張して,4コマ集中講義しました。ビデオ撮影は,私の慶大での講義のビデオ撮影を長年担当してくれている黒田さんにお願いして,一緒に出張してもらいました。

この授業は,社会人を対象として「学び直しのシステム制御工学」をテーマに,今後,ビデオを利用して学習してもらうことが目的になります。

今回は,北九州市立大学の制御系の学生さんに20名くらい受講していただき,制御の歴史から古典制御までを駆け足で講義しました。来年3月には,現代制御からシステム同定,カルマンフィルタまで4コマで講義する予定です。久しぶりのビデオ撮影だったので,最初は少し緊張しました。

時間を見つけて,この講義内容は「学び直しのシステム制御工学」(仮題)という本にまとめたいと考えています。

なお,この授業は,IEEE CAS Fukuoka Chapter 協賛でした。

担当の杉原先生(VoD 授業とりまとめ),孫先生(慶大佐野研の後輩),中武先生(IEEE CAS Fukuoka Chapter Chair),藤本先生(京大杉江研出身)などには大変お世話になりました。授業だけではなく,懇親会まで開いていただき,美味しいフグ料理をご馳走になりました。大変ありがとうございました!

北九州市立大学を訪問したのは,約15年ぶりでした。この大学には慶大関係者が多数在籍しており,梶原副学長(私と同じ電気工学科ご出身),堀口教授(慶大同期)など,いろいろな方にお会いすることができたことも大きな収穫でした。