慶大 理工 物理情報工学科3年生 第3学期の選択科目「モデリングと制御」の講義が今日終わりました。

私の学部での講義は,基本的に板書授業ですが,今年の「モデリングと制御」では,スライドを使った授業に変更しました。スライドを使う最大の利点は,効率的にたくさんの内容を講義できることです。その反面,授業の進度が速くなり,受講生の理解がついていかないことも懸念されます。

このように板書とスライド,一長一短がありますが,今年は思い切ってスライドを新たに作成して,授業を行いました。

この授業では,制御のためのモデリング法である「システム同定」(system identification)を学ぶことが目的ですが,その周辺分野である,確率・統計,線形代数,数値解析,最適化,機械学習,古典制御・現代制御,連続時間システムと離散時間システム,サンプリング定理,ディジタル信号処理などを,総合的に学習することを最大の目的としています。さまざまな学問分野のリンクを,受講生に楽しんでもらえればと思っています。

4学期制なので,授業は週に2回で,約1カ月半で終わります。11月14日(木)にはこの講義の定期試験が予定されており,受講生には忙しい季節です。

スライドの準備は非常に大変でした。しかし,自画自賛ですが,素晴らしいスライド集ができ,大満足です。

令和元年,ちょっと新しいことに挑戦しました。