例年,5月の気候の良い時期に関西に出張し,システム制御情報学会の研究発表講演会(SCI)に参加することが足立研の年中行事の一つでした。

今年の SCI’20 は5月20日~22日に神戸開催の予定でしたが,みなさんよくご存じの事情で,現地開催が不可能になりました。

急遽,ZOOMでの開催になりました。まず,短時間で ZOOM 開催の準備をされた実行委員会のメンバーに最大限の敬意を表します。大変ご苦労様です。

足立研からは,M1学生4名が発表しました。

  • 蟹江将哲,丹羽慶始,足立修一,上野将樹,堤 優二郎,山田雄輝,豊嶋弘和:ガウス過程回帰を用いた残差学習による自動車エンジンのシリンダ吸入空気量推定
  • 大山隆景,佐々木理沙子,丸田一郎, 足立修一,片芝惇平,長村謙介:μ-マルコフモデルを用いた二次電池の内部インピーダンスの逐次推定
  • 出頭智基,菊池惟子, 井上博夏,足立 修一:永久影を探査する月面ローバのための日照領域への帰還可能性を考慮した方策最適化
  • 石川敦也,丹羽慶始,成岡 優,二宮哲次郎, 足立修一:カルマンフィルタによるセンサフュージョンを用いた航空機の重量推定
  • 4名とも落ち着いて発表することができました。

    以下は,私の感想です。

    私の PC の画面には講演者のスライドが投影され,講演の声が聞こえてきますが,ほとんどの講演者の顔は見えず,また聴衆の顔も見えません。自宅で学会に参加できるのですから,これほど楽なことはありませんが,なんだか妙な気分です。

    顔の表情,身振り・手振りといった non-verbal communication(非言語コミュニケーション)の重要性を改めて感じました。やはり講演者の顔を見たいですし,私が講演者でしたら,聴衆の顔を見て講演したいです。技術的には可能でも,人の心理がついていかないのでしょう。今年度の学会はほとんど web 開催になるかもしれませんが,今日のような形式だったら,私は講演したいとは思いません。

    non-verbal communication の研究を始めたのはケンブリッジ大学のダーウィンであることを知りました。ケンブリッジ大学にはダーウィンコレッジがあり,私の思い出はそこで BBQ をしたことです。