できる範囲で,少しずつ対面での研究ディスカッションを再開するために,京都大学桂キャンパスを訪れました。

群馬大学の川口先生と足立研M1の高野君と一緒に,丸田先生(京都大学 航空宇宙工学専攻 制御工学研究室)の研究室にお邪魔しました。科研費で進めている研究課題についてのディスカッションを行うためでした。

大寒波のために関ヶ原,彦根などで大雪が降った影響で,行きは約90分,帰りは30分遅延しました。約2年ぶりの新幹線を楽しみなさいとのことだったのかもしれません。

M1の高野君にとっては,リアルに対面でパワポを用いてプレゼンするのは初めてであり,最初は勝手がつかめなかったようでした。研究室のM1やB4学生はオンライン講演しかしたことがないので,当然のことだと思います。これからはオンラインプレゼンだけで事足りるとおっしゃる方もいますが,やはり在学中にリアル発表の練習もする必要があると感じました。

今回は足立研関係者による気心の知れた4名でのディスカッションでした。オンラインミーティングだと,2名以上が同時に話すことは難しく,3名以上が同時に話すことは不可能です。しかし,対面会議では,4名がしゃべっても,人間は選択的に情報収集ができ,非言語情報(non-verbal communication)も利用できるので,妙な「間(ま)」が開くことなく,スムーズに会話できました。

また,丸田さんの研究室の実験装置を見学させてもらい,研究室の博士課程や修士課程の学生との交流を図ることもできました。私が他大学の制御系の研究室の学生とリアルに話したのは,コロナになって初めてでした。

東京から京都まで雪の中を物理的に移動してのディスカッションは,何とも無駄が多いような気がしてしまいますが,そのような「むだ」や「あそび」が重要なのだと思います。やはり「リアル」はいいです!

とても有意義な京都出張でした。