講演者
千田 有一 教授(信州大学 工学部 機械システム工学科)
講演日時
2009年12月18日(金) 16:00~17:30
講演場所
創想館2F DR2
講演概要
アクティブ制御系では,センサ,アクチュエータ等の構成要素が 正常に動作することを前提にしている.一方,実用時にはセンサ信号 の遮断/ドリフトやアクチュエータの故障など,構成要素の動作異常 が起こり得る.これに対し,従来では,動作異常が見られれば,シス テムを緊急停止するなど,単純なロジックでの対応で十分であったが, 自動車や航空機などにおける自律制御では,単純に機能を停止するこ とができない.その場合,システムに発生した異常をリアルタイムで 検知し,発生異常に応じた対策を自律的に講じる必要がある.異常検 知フィルタとは,システムに発生した異常をリアルタイムで検知する ことを目的したフィルタである.講演では,モデルベースの異常検知 フィルタ設計問題,線形オブザーバを用いた異常検知手法,スライデ ィングモードオブザーバを利用した方法を紹介し,機械システムの異 常検知への応用例,他について紹介する.
リンク
ブログ記事