講演者
井戸 哲也 博士(情報通信研究機構(NICT)電磁波研究所 時空標準研究室)
講演日時
2016年11月21日(月)16:30~18:00
講演場所
創想館2階セミナールーム3(14-203)
講演概要
高速証券取引に代表されるように、現代社会はますます正確な時刻を要求しています。そんな中、我々 NICT 時空標準研究室では日本標準時を生成・維持して供給すると共に、正確な時刻・時間を生成するための研究開発をしています。我々の仕事は「真っ白な時空の中に時間の座標軸を引くこと」でありそれは時の流れを計測するセンサとも言える個々の原子時計のノイズ特性を把握し、それらを統合して重み付き平均を取ることにより最も安定な時計を作ることです。そう、これらはモデリング、センサフュージョンとも言うことができ、実は今後制御屋さんの活躍する領域が拡がりそうな予感がしています。本講演ではそんな時刻生成の現在を紹介し、普段当たり前のように使用している時刻・時間に皆様が少しでも意識を向けて下さったら幸いです。
リンク
ブログ記事