ケンブリッジの家は3階建てのフラットだったが,しゅっちゅう住人が入れ替わるためかメンテナンスがよくなく,特に水まわりの故障が多かった。ボイラーでお湯を沸かしてそれを家中に循環させるタイプのセントラルヒーティングだったので,水道関連の故障は生活していくうえで重大問題だった。 そのたびに,plumber(プラマー,水道屋)を電話で呼んで修理してもらっていた。3階に設置されているボイラー(写真)が故障してしまって,新しいものと入れ替えたときは大変な作業だった。
 そのプラマーが「トーチを貸してくれ」と言ったとき,われわれはトーチの意味がわからなかった。かがり火を貸してくれというのはおかしいと思い,よく話を聴くと「懐中電灯」のことだった。米語では懐中電灯のことを flashlight というが,英語では torch ということをそのとき初めて知った。
 いま,Olympic torch のことが世界中で問題になっている。Torch に暗い問題は似合わない。Torch は暗いところを明るくするものでなければならない。

一日のうちでボイラーのON/OFFを制御するアナログタイマー

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